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COLUMN
朝なかなか起きられない子ども、それ自律神経の乱れかも?

「起きて!」の声掛けが毎朝つらいママへ

「夜はしっかり寝ているのに、朝になると全然起きられない…」
「休日は起きるのに、学校の日だけぐずぐずする…」
そんな“朝が弱い”子どもに悩むママは少なくありません。単なる“怠け”や“性格”ではなく、自律神経のバランスの乱れが関係していることもあるのです。

自律神経とは?〜子どもの体調に深く関わる「見えないスイッチ」〜

自律神経は、呼吸・体温・消化・ホルモン分泌など、生命活動を調整する“無意識の司令塔”です。

  • 交感神経(=活動モード)
  • 副交感神経(=リラックスモード)

この2つが日中と夜のリズムに合わせてスムーズに切り替わることで、子どもは健康的な毎日を送れます。しかし、自律神経のバランスが乱れると、

  • 朝スイッチが入らず、起きられない
  • 夜に興奮状態が続き、寝つけない
  • 日中にボーっとしたり、イライラしやすくなる

などの生活リズムの崩れが起こりやすくなります。

自律神経が乱れやすい原因(特に現代の子どもに多い傾向)

夜ふかし・スマホ・ゲームのやりすぎ 画面の強い光(ブルーライト)は脳を刺激し、“今は昼”と錯覚させてしまうため、睡眠リズムが崩れやすくなります。
朝ごはんを食べない 朝にエネルギー(=刺激)を入れないと、脳と体が“まだ休みモード”のままに。
運動不足 日中の運動が少ないと、体温が十分に上がらず、夜の自然な眠気がこなくなることも。
学校・家庭でのストレス 過度な緊張や不安は、交感神経が過剰に働く原因に。心と体の回復スイッチが入りにくくなります。
季節の変わり目・気圧の変動 寒暖差や梅雨時期などは、体温調節を担う自律神経に大きな負担がかかる時期です。

朝が苦手な子どもへの生活アプローチ

ご家庭でできるサポートの第一歩は、「生活リズムを整える」こと。
以下のような習慣が、自律神経のバランスを取り戻す手助けになります。

朝は「光」を浴びる

起きたらすぐカーテンを開けて朝陽を浴びることで、体内時計がリセットされ、交感神経が活性化します。

朝食で脳と体にエネルギーを入れる

ごはん・みそ汁・たまご・果物などを朝のスイッチ代わりに。リズムづくりの鍵は“朝の習慣”です。

軽いストレッチや深呼吸

寝起きに体をやさしく動かすことで、筋肉と神経が目覚めやすくなります。

寝る前は「光・音・刺激」を控える

スマホやテレビは30分前までにオフ。静かで暗めな環境を整えることで、副交感神経が優位になりやすくなります

それでもつらそうなら、体のバランスを見直す選択肢も

「生活リズムを整えても改善しない…」
「学校に行く前だけ、毎朝しんどそう…」
そんなときは、自律神経の調整を目的としたケアを検討するのも一つの方法です。

ママコケア掲載院では、こんな視点で子どものケアを行うことも

  • 姿勢や歩き方、呼吸のクセを評価
  • 骨格や筋肉バランスを整える施術
  • 親子でできる生活リズム見直しのアドバイス
  • ※対応内容は院によって異なります。詳細は各院へ直接お問い合わせください。

柔道整復師・鍼灸師監修コメント

「朝起きられない」は甘えや怠けではありません。自律神経の乱れは“見た目ではわかりにくい”不調ですが、体と生活リズムを見直すことで改善できるケースは多くあります。成長期のお子さんにとって、自律神経の安定は集中力・体力・感情の安定にもつながります。まずは無理をさせず、できるところから生活を整えてみましょう。

お子さまの「なんとなく不調」見逃さずに整えていきませんか?

ままとこどものからだケア

ママコケアでは、子育て中のママやお子さまに寄り添う接骨院、鍼灸院をご紹介しています。「朝の不調に悩んでいる」「生活リズムを整える方法が知りたい」など、お近くの院でご相談いただけます。
※院によって対応内容は異なります。まずは各院のページをご確認ください。

自律神経と子どもの“朝の不調”に関するよくある質問

Q1:子どもが「頭痛」や「吐き気」を朝によく訴えるのは、自律神経のせい?
A1:可能性はあります。起床時に交感神経がうまく働かないと、頭痛や胃腸の不調として現れることがあります。まずは生活習慣を見直し、それでも続く場合は専門的な評価が有効です。
Q2:朝になると「お腹が痛い」と言って学校を嫌がるのは、体?心?
A2:心理的要因もありますが、自律神経が乱れていると内臓の動きが鈍くなり、「本当にお腹が痛い」という体のサインが出ることがあります。
Q3:小学生でも自律神経の乱れはありますか?
A3:はい。特に成長期は環境の変化や体の成長スピードについていけず、自律神経が不安定になる子も多いです。年齢に関係なく起こり得ます。
Q4:低血圧と朝の不調は関係ありますか?
A4:低血圧気味のお子さまは、朝の血流が十分に回らず、めまいやだるさを訴えることがあります。血圧と自律神経は密接に関係しています。
Q5:朝起きてすぐは「耳が聞こえにくい」「ぼーっとする」と言うのですが大丈夫?
A5:交感神経の働きが弱まっていると、血流が十分に脳や耳へ届かず、“感覚が鈍い”ように感じることも。続く場合は体のバランスを見直す必要があります。
Q6:「寝ても疲れが取れない」と言うことが増えました…睡眠の質が原因ですか?
A6:はい。寝つきは良くても、深い睡眠に入りにくいと回復が追いつきません。自律神経の切り替えがうまくいかないことで、「休んでいるつもりで休めていない」ケースもあります。
Q7:体は元気なのに「学校に行きたくない」と言う場合も自律神経が関係ありますか?
A7:はい。自律神経が乱れていると、気力ややる気のコントロールにも影響が出ることがあります。まずは体からのSOSとして受け止めることが大切です。
Q8:朝になると情緒不安定になるのはなぜですか?
A8:睡眠中に整っていた副交感神経から、朝の活動モードへの切り替えがスムーズにいかないと、イライラ・不安・涙もろさなどの情緒の揺らぎとして出ることがあります。
Q9:朝の支度に時間がかかりすぎて遅刻が増えています。これも体の問題?
A9:可能性はあります。「支度が遅い」こと自体が脳や神経の「エンジンのかかりにくさ」を示しているケースもあります。
Q10:朝だけじゃなく、夕方にもぐったりしているのはなぜですか?
A10:夕方に疲れがピークになっている子は、日中の交感神経の働きが不安定な証拠かもしれません。「疲れやすさ」も自律神経のバランス指標の一つです。