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COLUMN
足が疲れやすい・転びやすい…“子どもの足裏アーチ”要チェック!

「すぐ疲れたって言う…」「よくつまずく」「足の裏を痛がる」
そんなお悩み、実は“足裏アーチ”の未発達が関係しているかもしれません。子どもの足は、発達段階にあるからこそ日々の習慣や姿勢、歩き方のクセによってバランスが大きく左右されます。
今回は、足裏アーチの役割・崩れのサイン・家庭でできるチェックポイント、そして整体や鍼灸などの専門的ケアについて解説します。

足裏アーチとは?なぜ大切?

足の裏には、3つのアーチ(内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチ)と呼ばれるバネのような構造があります。
このアーチがあることで、

  • 地面からの衝撃を吸収する
  • バランスを保ちやすくする
  • 正しい歩行をサポートする

などの重要な役割を果たします。
しかし、このアーチが未発達だったり崩れていたりすると、

  • 疲れやすい
  • 転びやすい
  • 姿勢が崩れる
  • 足首や膝の痛み

といったトラブルにつながる可能性があります。

足裏アーチが未発達な子に見られるサイン

以下のような様子が見られたら、アーチの形成がうまくいっていないサインかもしれません。

  • 靴のかかとだけがすり減っている
  • 歩くときに足音がドスドスと大きい
  • 片足立ちやケンケンが苦手
  • 「かかとが痛い」と訴える(シーバー病の前兆)
  • スポーツで足をすぐ痛めやすい

おうちでできる!足裏アーチのチェックポイント

土踏まずが見えるか確認

3歳を過ぎても土踏まずが全くない場合は要チェック。

片足立ちで10秒キープできるか

バランス感覚とアーチの安定性を確認。

足指でグー・チョキ・パーができるか

足の筋力や柔軟性がアーチに影響。

靴のすり減り方を見る

かかとだけすり減っていたら偏った体重のかけ方かも。

歩き方・立ち方を後ろから観察

内股・外股・ガニ股歩行はアーチ崩れのサイン。

足裏アーチの崩れを放っておくと?

足裏アーチが未発達なまま成長すると、

  • 偏平足や外反母趾
  • 成長期の膝・股関節トラブル
  • 疲労骨折のリスク上昇
  • 姿勢不良・猫背
  • 集中力の低下

など、身体全体に悪影響を及ぼす可能性があります。

足裏アーチは“つくる・育てる”ことができる

子どもの足は発達途中だからこそ、今のケアが将来の健康を左右します
以下のような対策が効果的です。

家庭でできる工夫

  • はだしで遊ぶ時間をつくる
  • バランスボールやトランポリン遊び
  • 足指を使う遊び(タオルつかみゲームなど)
  • 足に合った靴を選ぶ

柔道整復師・鍼灸師監修コメント

子どもの足のトラブルは、「成長すれば自然に治る」と放置されがちですが、“今”の体の使い方が将来の成長に直結します。足裏アーチが不安定なまま成長すると、膝や腰の痛み・姿勢不良につながることもあります。姿勢や歩き方、バランス感覚を見直すことは、体幹や集中力の育成にもつながります

お子さまの足の不調、「成長だから」と見過ごさずに

ままとこどものからだケア

「疲れやすい」「転びやすい」といった症状は、成長過程で起こりやすいからこそ早めの対処がカギです。ママこケアでは、子どもの成長に寄り添いながら足や姿勢をサポートする治療院をご紹介しています。
※治療内容・方針は院によって異なります。詳しくは各院にご確認ください。

足に関するよくある質問

Q1:子どもの偏平足は自然に治るって本当ですか?
A1:乳幼児期の足裏は脂肪が多く土踏まずが見えにくいため、「偏平足」と誤解されがちですが、通常は6〜8歳ごろまでにアーチが形成されていきます。ただし、小学校高学年以降でも土踏まずが見られない場合は、機能的な偏平足の可能性もあり、痛みや運動障害につながることがあるため、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
Q2:足のアーチが崩れるとどんなスポーツ障害が起きますか?
A2:足裏のアーチが崩れると、体のクッション機能が失われるため、膝や股関節への負担が増加します。結果として、シンスプリント・オスグッド病・足底腱膜炎・疲労骨折などのスポーツ障害を引き起こしやすくなります。
Q3:子どもの靴はどんな基準で選べばいいですか?
A3:子どもの足に合った靴を選ぶ際は、
①かかとがしっかりしていること、
②つま先に適度な余裕があること、
③足首や甲が安定するベルトや紐があること、
④インソールのアーチサポートが適度なもの、

を意識しましょう。歩きやすさと安定性のバランスが重要です。
Q4:土踏まずの形成を促す簡単な遊びはありますか?
A4:足指を使う遊びは効果的です。タオルを足指でたぐり寄せる「タオルギャザー」や、ビー玉を足でつまむ「ビー玉つかみゲーム」など、楽しくできる運動で足裏の筋肉を鍛えることができます。裸足での活動も有効です。
Q5:子どもの歩き方に違和感があるけど、様子を見ていて大丈夫?
A5:「内股歩き」「ガニ股」「ドスドスとした歩き方」などが見られる場合、体のバランスや足裏アーチの未発達が関係していることがあります。放置せず、姿勢分析や歩行チェックを行っている治療院で早めに評価を受けるのがおすすめです。
Q6:どのくらいの頻度で足の成長や姿勢をチェックすればいいですか?
A6:目安として、半年に1回程度のチェックをおすすめします。成長が早い時期には体のバランスや靴のサイズ、歩き方も変わりやすいため、定期的な確認が理想的です。入学・進級時や新しい靴を買い替えるタイミングでもOKです。
Q7:偏平足は遺伝しますか?
A7:偏平足自体に遺伝的な要素は一部あるとされていますが、生活習慣や姿勢・筋力の影響のほうが大きいとされています。家族に偏平足の方がいても、早期に適切な環境(靴選び・運動習慣など)を整えれば予防・改善の可能性があります。
Q8:鍼灸や整体で子どもの足の発達をサポートできますか?
A8:はい、可能です。整体や鍼灸では足首や骨盤などのバランス調整や筋肉の緊張緩和を通じて、足のアーチ形成や姿勢の安定をサポートできます。お子様の年齢や状態に応じた、やさしいアプローチをしている治療院を選ぶと安心です。
Q9:足のアーチ崩れが集中力や学力にも影響するって本当?
A9:足裏は“第2の脳”と呼ばれるほど、神経が密集しています。バランスが不安定だと座位姿勢が崩れ、集中力が続かなくなったり、学習時の姿勢不良につながることがあります。結果として、疲労感や集中力の低下を感じるケースも見られます。
Q10:足裏アーチの問題を放っておくと、大人になってから影響がありますか?
A10:はい、あります。アーチの崩れはその後の外反母趾・偏平足・慢性的な腰痛や肩こりの原因になることも。子どものうちに気づき、整えておくことで、大人になってからの不調リスクを軽減できます。