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COLUMN
スポーツする子どもの熱中症対策|運動前後の体調管理と姿勢の関係
「水分補給だけじゃ足りない?」熱中症対策に必要な“体づくり”とは
夏場のスポーツに打ち込む子どもたちにとって、熱中症は身近で深刻なリスクです。
「しっかり水分を取っていたのに倒れてしまった」
「いつもより動きが鈍い、集中力がない」
そんなケースは少なくありません。
実は、体温調節機能や姿勢の乱れ、筋肉疲労の蓄積が、熱中症のリスクを高めることがあるのです。この記事では、子どもの体の発達特性を踏まえた熱中症対策について、運動前後のケアや姿勢との関係から解説します。
子どもが熱中症になりやすい理由とは?
1. 体温調節機能が未熟
子どもは大人に比べて汗腺の発達が不十分で、汗をかく力が弱い傾向があります。また、体表面積が広く、熱を吸収しやすいため、短時間でも体温が急上昇する危険性があります。
2. 地面からの照り返しの影響が大きい
身長が低いため、地面の照り返しによる放射熱を直接受けやすいのも子どもの特徴です。特に炎天下のアスファルトや運動場では、体感温度が非常に高くなります。
3. 自分の不調に気づきにくい
「喉の渇き」「めまい」「頭痛」といった初期症状を自分で訴えるのが難しいため、周囲の大人が体調の変化に気づきづらいこともリスクになります。
運動前後の体調管理で大切なポイント
運動前
- 30分前には水分補給(少しずつ)
- 軽いストレッチで血流を促進
- 睡眠・食事の状態をチェック
運動後
- 汗をかいたらすぐに水分+塩分補給
- 姿勢の崩れやふらつきがないか観察
- 首・肩・ふくらはぎの熱感や張りのケア
特に成長期の子どもは、筋肉や骨格のバランスが変化しやすく、疲労や炎天下の影響で姿勢が崩れると、熱放散もうまくいかなくなるため注意が必要です。
姿勢の乱れと熱中症リスクの意外な関係
悪い姿勢が続くと、胸郭の動きが悪くなり、呼吸が浅くなることで、熱がうまく逃げません。さらに、骨盤のズレや背中の丸まりは血流や自律神経のバランスを乱し、「だるい」「やる気が出ない」「ぼーっとする」などの症状を招くことも。
実際、スポーツをするお子様の多くが、「猫背+呼吸が浅い」傾向にあり、調整することで「夏でも疲れにくくなった」「集中力が続くようになった」といった声もあります。
柔道整復師・鍼灸師監修コメント
夏場の子どもの熱中症対策は、水分や休憩の管理だけでなく、「体の使い方」と「回復の質」に注目することが大切です。特に、姿勢の乱れや筋肉のアンバランスは、疲労回復や体温調整の妨げになります。
接骨院や鍼灸院では、姿勢評価・筋肉のバランス調整を通じて、体力を維持しながら安全に運動ができる体づくりをサポートしています。
不調を感じたら、専門家に相談を

「運動後に毎回ぐったりする」「すぐに顔が赤くなる・頭が痛い」など、気になる症状がある場合は、体の使い方や体調バランスに原因があるかもしれません。ママこケアでは、お子さまのスポーツ疲労や体調管理に対応できる治療院をご紹介しています。
まずは体のサインを見逃さず、早めのケアを意識していきましょう。
※対応内容は院によって異なります。詳細は各治療院に直接お問い合わせください。