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COLUMN
授乳や抱っこで“腕がしびれる”のはなぜ?首と背中の関係に注目!

「授乳のあとに腕がジンジンする…」その症状、見逃さないで

赤ちゃんを抱っこしている時や、授乳のあとに「手がしびれる」「腕がピリピリする」といった経験はありませんか?
多くのママが「一時的な疲れかな」と見過ごしがちですが、実は首や背中の筋肉、神経の圧迫が関係していることがあります。

腕のしびれは「腕」だけの問題じゃない?

腕のしびれ=腕そのものに原因があるとは限りません。実際は、首〜背中の筋肉や神経の働きが乱れていることが根本原因となっているケースが多いのです。

神経の通り道=「首・背中」から腕へ

神経は、首(頸椎)から出て背中を通り、腕や指先まで伸びています。この通り道のどこかで圧迫や緊張が起きると、「腕のしびれ」「だるさ」「感覚の鈍さ」などが現れるのです。

産後ママに多い3つの原因

抱っこや授乳による“前かがみ姿勢” 前屈みの姿勢を長時間続けることで、首や肩甲骨まわりの筋肉が緊張し、神経を圧迫する可能性があります。
授乳中の“片側負担” いつも同じ腕側で抱えるクセや、利き手の使いすぎが原因で、左右の筋肉バランスが崩れやすくなります
育児による慢性的な“筋疲労” 授乳・抱っこ・オムツ替え・家事などが休みなく続くことで、体がリセットされずに常に緊張状態にあることも

セルフケアのポイント

姿勢を意識して授乳・抱っこを

  • クッションを使って赤ちゃんの高さを調整し、前かがみになりすぎないようにしましょう。
  • 授乳の際は腰をしっかり支え、背筋を起こす意識が大切です。

肩甲骨のストレッチを習慣に

  • 両肩をすくめてストンと落とす運動
  • 肘を回すように肩甲骨を動かす体操
  • 壁に手をついて胸を開くストレッチ

どれも1分程度でできる簡単なものなので、授乳後や育児の合間に取り入れてみましょう。

湯船にしっかり浸かる

育児中はシャワーで済ませがちですが、首・肩の血行を促すには湯船の温熱効果が有効です。

それでも続くしびれには、体のチェックが必要かも

「毎回しびれる」「時間が経っても良くならない」そんなときは、体のバランスを整えるアプローチが必要です。

ママこケア掲載院では、こんなサポートも(※内容は院により異なります)

  • 姿勢や動作のクセを評価
  • 首・肩・背中の筋緊張やゆがみの調整
  • 育児に合わせた生活アドバイスやストレッチ指導

一人で我慢しすぎず、体の状態を客観的に見直す機会を持つことも、産後ケアの大切な一歩です。

柔道整復師・鍼灸師監修コメント

授乳や抱っこは、愛情の証でもある一方で、体への負担がとても大きい動作です。しびれや違和感は、体からの小さなSOS。放っておくと悪化してしまうこともあります。
専門家のサポートを受けることで、より快適に育児を続けられる体づくりができます。

無理せず、自分の体にも“いたわり”を

ままとこどものからだケア

ママこケアでは、子育て中のママの不調や姿勢のお悩みに対応する接骨院・鍼灸院を掲載しています。「しびれが気になる」「体のバランスを整えたい」そんな方は、お近くの院をご確認ください。
※施術内容や対応可否は院によって異なります。詳しくは各院ページをご覧ください。

授乳・抱っこ中のしびれに関するよくある質問

Q1:授乳中に「手だけがしびれる」のは血行不良ですか?それとも神経?
A1:血流の問題もありますが、首や肩まわりで神経が圧迫されている可能性も考えられます。片手側だけのしびれが続く場合は、体のバランスや神経経路の評価が必要です。
Q2:夜間授乳のあと、腕がしびれて感覚が鈍くなります。これって大丈夫?
A2:夜間の姿勢が固定されやすく、神経が圧迫されやすいタイミングです。しびれが長時間続く・感覚が鈍い場合は、放置せずに専門機関での確認をおすすめします。
Q3:授乳や抱っこで「肘の内側だけ」しびれるのは何が原因?
A3:肘を通る尺骨神経の圧迫が原因かもしれません。手首の使いすぎや、肘をついた姿勢が多い場合にも起こります。しびれる部位によって、原因が異なることがあります。
Q4:産後、腕がしびれやすくなったのはホルモンのせい?
A4:ホルモンによって関節や靭帯がゆるみやすくなることで、姿勢が崩れたり筋肉がこわばりやすくなり、神経の通り道に影響を及ぼすことはあります。直接的な原因ではないものの、間接的に関係しています。
Q5:腕のしびれと「腱鞘炎」は関係ありますか?
A5:腱鞘炎としびれは異なる症状ですが、手首・腕の酷使が共通の要因になっている場合があります。しびれが手先まで及んでいる場合は、手根管症候群など他の問題の可能性も。
Q6:授乳中に“腕のだるさ”や“チクチク感”があります。何が違うの?
A6:しびれ(感覚麻痺)とチクチク・だるさ(知覚異常)は、どちらも神経の圧迫・興奮によって起こる症状です。似ているようでも微妙に違いがあり、どの神経が影響しているかで対処法も異なります。
Q7:抱っこ紐を使うと腕がしびれる気がします。関係ありますか?
A7:はい。ベルトが肩・鎖骨・脇を圧迫する設計だと、神経の通り道が狭くなり、しびれが起きることがあります。装着の位置やフィット感を見直すことで改善される場合もあります。
Q8:片腕だけがしびれるのですが、姿勢が関係しているのでしょうか?
A8:利き手・抱っこ側・座る時の体の傾きなど、片側に負担が集中しやすい育児姿勢が影響している可能性があります。左右差のある姿勢のクセを整えることが大切です。
Q9:授乳中に背中が張ってきて、その後に腕がしびれます。連動していますか?
A9:背中(肩甲骨〜胸椎)が固まることで、首の動きが制限され神経に圧がかかることもあります。筋肉の緊張→神経圧迫→しびれという流れでつながっている場合があります。
Q10:産後の“冷え”としびれって関係あるのですか?
A10:体の冷えによって血流が悪くなると、神経への栄養供給や伝達が滞り、しびれ感が出ることもあります。冷え性の方は、温めるケアや循環改善も大切です。